石橋湛山評論集

石橋湛山評論集~行政改革の根本主義

大正13年9月6日号「社説」

元来官僚が国民を指導するというが如きは革命時代の一時的変態に過ぎない。国民一般が一人前に発達したる後においては、政治は必然に国民によって行わるべきであり、役人は国民の公僕に帰るべきである。而して、政治が国民自らの手に帰するとは、一はかくして最もよくその要求を達成し得る政治を行い一はかくして最もよくその政治を監督し得る意味に他ならない。このためには、政治はできるだけ地方分権でなくてはならぬ。出来るだけその地方地方の要求に応じ得るものでなくてはならぬ。現に活社会に敏腕を振いつつある最も優秀の人材を自由に行政の中心に立たしめ得るものではならぬ。ここに勢い、これまでの官僚的政治につきものの中央集権、画一主義、官僚万能主義(特に文官任用令の如き)というが如き行政制度は、根本改革の必要に迫らざるを得ない。今日の我が国民が真に要求する行政整理は即ちかくの如きものでなければならなぬ。

・・・後略・・・

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