石橋湛山賞

prize

第40回

受賞作

該当作なし

選考過程

去る7月31日、2019年度第40回石橋湛山賞の最終選考会議が開催されました。選考委員は、50音順に学習院大学名誉教授の奧村洋彦様(第21回受賞者)、元国民経済研究協会理事長の叶芳和様(第2回受賞者)、福山大学客員教授の田中秀征様、株式会社東洋経済新報社会長の山縣裕一郎様と、昨年度から変わっていません。有識者の皆様から推薦をうけた約50の著作の中から、東洋経済新報社OBを中心とする第一次選考委員によるスクリーニングを経た3つの著作が審査の対象となり、約1時間に渡り熱心な議論が行われました。
選考対象となった3著作共に力作で、それぞれ高く評価されましたが、石橋湛山の考えに沿っているか、内容が啓蒙的かつ提言的であるかなどが議論となり、残念ながら「該当作品なし」という結論に全会一致で達しました。2013年度第34回以来2回目の「該当作品なし」です。
本年度の選考対象となった期間に発行された数多くの社会・経済・哲学・宗教などに関する著作の中に、石橋湛山賞に値する内容を持った著作は、必ず存在すると考えています。当財団の力不足で、それらの著作が推薦されてこない状況を真摯に反省し、次回以降の選考過程の改善点としたいと考えています。
来年度以降のこととなりますが、皆様方には、是非とも「これぞ」という著作を、積極的に推薦いただきたく思っています。石橋湛山賞が、世の中から一定の評価をいただき、さらにその評価を上げて行くには、皆様方の暖かいお力添えが欠かせません。本賞の更なる発展のために、関係各位のご理解とご支援をお願いいたします。

なお、第40回石橋湛山賞の最終選考対象となった著作は、発行日順に以下の3点です。

牧原 出氏著 「崩れる政治を立て直す」
-21世紀の日本行政改革論- (講談社現代新書)

井手英策氏著 「幸福の増税論」
-財政はだれのために- (岩波新書)

井手英策氏著 「幸福の増税論」
-財政はだれのために- (岩波新書)

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